ビットワイズ、ドージコイン現物ETFをSECに申請

ビットワイズが米国証券取引委員会（SEC）に申請を提出し、人気のミームコインであるドージコインの価格を追跡する上場投資信託（ETF）の上場を目指している。

ビットワイズが1月28日にSECに提出したS-1申請書によると、提案された「ビットワイズ・ドージコインETF」はドージコイン（DOGE）を保有し、その価格変動を忠実に追跡する内容となっている。

ブルームバーグのETFアナリストであるジェームズ・セイファート氏は、ビットワイズが1月22日にデラウェア州でドージコイントラストを登録する申請を行ったことをSNS「X」で指摘した。

「この申請によってSECに対して正式な形となった」と同氏は述べた。

ビットワイズのS-1申請書には、柴犬をテーマにしたこのミームコインファンドの承認または否認プロセスを開始するために19b-4申請書が必要となる。2015年に誕生したドージコイン（DOGE）は、これまでに470億ドルの時価総額を達成しており、仮想通貨全体で8番目に大きな規模を誇る。

ビットワイズは、現物ドージコインETFの提案されたカストディアン（保管管理者）としてCoinbase Custodyを指定しており、これは仮想通貨に関連する上場投資商品を提供する発行者の間で一般的な選択肢となっている。

今回の申請では、提案されているETFの手数料やティッカーシンボルについては記載されておらず、承認された場合にどの証券取引所に上場するかも明記されていない。

ドージコインに関する今回の申請は、現物ビットコイン（BTC）やイーサ（ETH）ETFをすでに提供しているビットワイズが、新たな分野に拡大する最新の試みを示している。

また、最近では現物ソラナ（SOL）ETFやXRPETFの上場申請も行っている。

ビットワイズは、時価総額で最大級の仮想通貨10種（カルダノ（ADA）、ユニスワップ（UNI）、ポルカドット（DOT）など）を追跡する「ビットワイズ10仮想通貨インデックスファンド」をニューヨーク証券取引所アーカ（NYSE Arca）で上場するため、昨年11月に申請を行った。

なお、ドージコインは過去1時間で1.2％、過去24時間で3.3％下落しており、仮想通貨市場全体の下落と一致している。