仮想通貨取引所バイナンスは、ファイル共有サービスのビットトレントのトークン約710万ドル(約7億7000万円)分がたった15分で売却完了したと発表した。

バイナンスのジャオ・チャンポン(通称CZ)によると、「技術的な問題」がなければ「十数秒」で完売していたという。

「システムの問題で18分位かかったが、それがなかったら18秒だった。天文学的な量の需要だった

世界に一億人のユーザーを抱えるビットトレントは、昨年、分散型プロトコルのトロンによって買収された。ビットトレント(BTT)は、ユーザー間で送金可能で、ネットワークスピードの最適化やダウンロードスピードの向上に用いられるという。ビットトレントとトロンのシステムが融合することへの期待から、弱気相場にもかかわらず、仮想通貨トロンの価格は上昇を続けている。

トロンの創業者ジャスティン・サン氏は、今後のビットトレントの計画について、第1四半期にはビットトレントのテスト版を開発し、第2四半期には立ち上げる予定だ」と言及。「第3四半期には大半のビットトレント利用者がビットトレントのBTTのエアドロップを受けられるようになる」と述べた

Binance(バイナンス)とは、2017年に設立された香港に拠点を置く仮想通貨取引所。創業者はCZことジャオ・チャンポン(趙長鵬)氏。同氏は米経済誌フォーブスが2018年初となる仮想通貨長者番付を発表し3位に選出された。バイナンスは登録者数、取引量、取扱いコインの数において他を圧倒しており、世界最大の仮想通貨取引所として認識されている。また同社はマルタにも拠点をもち、仮想通貨・ブロックチェーン技術の実用化にも積極的に取り組んでいる。

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