ビットコイン(BTC)マイニングの上場企業ビットマイン・イマージョン・テクノロジーズは、過去1週間で37万3,000ETHを財務に追加し、保有量は152万ETH、評価額にして66億ドルに達した。世界第2位の仮想通貨であるイーサリアムに再び注目が集まる中での動きである。

しかし、同社がETH保有を拡大する一方で株価は下落している。グーグルファイナンスによると、株価は8月11日以降で14.2%下落した。同じ期間に同社はイーサ保有を増やしていた。

8月12日以降のビットマイン株価 Source: Google Finance

ビットマインのトーマス・リー会長は声明で、ETH保有を拡大したのは「機関投資家が同社のイーサ蓄積戦略に関心を示しているためだ」と述べた。この戦略は「5%の錬金術」と呼ばれ、流通するイーサ供給量の5%を取得することを目指している。

「ビットマインは機関投資家の関心を取り込んできた。ウォール街が21世紀の銀行・決済インフラをイーサリアム上に構築し、AIがトークン経済を形成していくと見られているからだ」と、同社広報担当のマーシー・サイモン氏はコインテレグラフに語った。

業界追跡機関ストラテジックETHリザーブによれば、ビットマインはETHを最も多く保有する企業で、全体供給量の1.3%を握っている。2位はシャープリンク・ゲーミングで、72万9,000ETH(約32億ドル相当)を保有。3位はジ・イーサマシンで、34万5,000ETH(約15億ドル相当)を保有している。

過去2カ月間、ビットマインとシャープリンク・ゲーミングは財務にイーサを積み増す競争を続けてきた。ビットマインは先週金曜日、株式の「アット・ザ・マーケット」売却で245億ドルを調達し、さらにETHを取得する計画を発表した。シャープリンクはすでに3億8,900万ドルの資金調達を完了し、イーサの購入に充てた。

ETF流入と価格予測の上方修正

ETH財務を積み増す企業は、ETH現物価格上昇を後押しする投資手段の一つに過ぎない。ブルームバーグのETPアナリスト、エリック・バルチュナス氏によると、イーサ現物ETFは先週だけで約170億ドルの取引高を記録し、投資家の関心を集めている。

こうしたイーサリアムへの関心の高まりを背景に、多国籍銀行スタンダードチャータードはETHの価格予測を従来の4,000ドルから7,500ドル(2025年)へと上方修正した。強気予測の根拠は、機関投資家による買いと、米国の規制明確化によるステーブルコイン普及の2点にある。

また、イーサリアムのPectraアップグレードもETH現物価格に影響を与えた可能性がある。ユーザー体験の改善、ステーキング用バリデータ機能の強化、レイヤー2取引向けデータスループットの向上を目的とした同アップグレードは、5月7日に実施され、ETH現物価格は1,812ドルから現在の4,332ドルへと139%上昇している。

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