仮想通貨取引所ビットメックスは、仮想通貨を使った新たな資金調達手段であるIEO(イニシャル・エクスチェンジ・オファリング)に関するリポートを公表した。現在のところはうまくっていっているが、「長期的な成功には懐疑的」という見方を示した。
「ICOは、最近は汚い言葉になっているから代わりにIEOと呼ぼう」。ビットメックスのアーサー・ヘイズCEOは最新のニュースレターの中でIEOについてこのように表現した。
IEOは、ICO(イニシャル・コイン・オファリング)と同じように仮想通貨を使った資金調達手段であるものの、ICOとは異なり取引所に登録している利用者しか売買できない。ただ、ビットメックスはCとEを交換しただけで実態は変わっていないとみている。
バイナンスやフォビなどが現在IEO市場で先行しており、ビットメックスによると今年これまで4000万ドルを調達(4月25日時点)。盛り上がりをみせている。
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(出典:バイナンス・リサーチ「取引所別のIEO調達額(単位は100万米ドル)」)
ただ、ビットメックスは、実際IEOで上場した仮想通貨のその後の価格をみてみると、ほとんどが上場時より値を下げていると指摘した。
(出典:バイナンス・リサーチ「IEOトークン価格の推移」)
仮想通貨取引所ビットフィネックスは、独自トークンレオ(LEO)を使ったイニシャル・エクスチェンジ・オファイング(IEO)で10億ドル(約1110億円)の資金を調達。レオは20日間からトレードを開始した。