仮想通貨取引所ビットメックスは18日に公開したレポートで、中央銀行デジタル通貨(CBDC)の発行がインフレーションにつながる可能性を示唆した。

レポートでは中央銀行がCBDCの発行によって2つのアプローチを取ることができると主張。一つはすべての現金を禁止することもう一つは一般市民が中央銀行に対して電子預金をすることだ。

仮に前者が選択された場合には「銀行の流動性の制約が解消され、自由にクレジットを拡大し、新しいお金を作成できる」という利点があり、後者が採用された場合は「人々が商業銀行システムから抜け出すための強力な方法になる。これは銀行の信用創造という能力を大きく制約する可能性がある」という。

前者のアプローチはインフレで、もう一つのアプローチはデフレを引き起こす。

bitmexresearch

(出典:ビットメックスリサーチ「CBDC発行のアプローチ」)

ビットメックスリサーチは以下の理由から前者が選択される可能性が高いと指摘している。

「政治的および経済的傾向と合理的に一致している。すなわち、実験的および拡大的金融政策の増加、国家監視の増加、インターネットおよび電子システムの使用の増加、銀行システムの保護レベルの増加、国家権力の増加だ。」

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン