ビットフューリー 違法取引追跡するビットコイン犯罪対策ソフトを発表

 仮想通貨マイニング大手ビットフューリーが30日、ブロックチェーン上で行われるビットコイン絡みの犯罪を探知するソフトウェアスタック「クリスタル」をローンチした。

 同ソフトを使用すると、ビットコインブロックチェーン上で起きている犯罪活動を検知・調査することができ、違法な取引に関わるコインとの接触を避けることができる。

 個人ユーザーは無料のデモバージョンを1月30日から利用できるようになる。法人向けの完全バージョンは18年3月に出荷予定だ。

 ビットフューリーはクリスタルの開発に2年を費やしたという。同社は2015年に、金融機関や政府組織がビットコインを使った犯罪と戦うためのツールを提供するという計画に着手していた。

 「ビットコイン取引を追跡し、自分の使用しているビットコインのアドレスが安全かそうでないかを知ることのできる、使い勝手の良いツールが業界に必要とされている」と語るのは、ビットフューリーのヴァレリー・ヴァヴィロフCEOだ。

 クリスタルのメイン機能は「詳細リスクスコアリング」ソリューションと呼ばれるもの。「疑わしい」取引があったら、最終的なアドレスや出金ポイントまで辿ることができる。任意のアドレスのリスクスコア計算も可能で、既知の不正活動との近さに基づいてスコアを算出する。 

 他の機能としては、ビットコインアドレスの自動モニタリングやセキュリティレポートの作成・共有がある。さらにREST APIも備え、第三者プラットフォームにより、クリスタルのツールに独自のソリューションを追加することができる。

 仮想通貨の高騰を背景にした犯罪は近年増加している。

 先月28日、英国で仮想通貨の盗難事案が報告された。武装した4人の男が仮想通貨トレーダーの家に押し入り、所有するすべてのビットコインの送金を強要した事件だ。 

 また先月26日には、米カリフォルニア州において偽の殺害予告メールが多数出回っており、仮想通貨の強奪目的に使用されていると米連邦捜査局(FBI)が警告を発している。 

 ビットフューリーのクリスタルがあれば、これらの事案に対応し、盗まれたビットコインを最終的な出金ポイントまで追跡し、犯罪者を現行犯で捕まえることも可能となるようだ。

 ビットフューリーの最近の動きとしては、年明けにハイテクプロジェクトをサポートするために開発された「エマーコイン」に戦略的な投資を行っている。


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