仮想通貨(暗号資産)取引所ビットフライヤーは7日、2020年上半期に同社で口座開設した日米欧ユーザーは20代が最も多かったと発表した。また日本ユーザーへのアンケート結果から、仮想通貨の投資目的が短期的な利益目的から、将来性に期待した中長期的な運用目的に変化していることがわかった。
世界中で20代にシフト
ビットフライヤーは8月にも7月単月の日本ユーザー属性調査を発表しており、この時にも2018年7月と比較して、30〜40代から20代のユーザーが増加していることを明らかにしていたが、これが米国や欧州でも同様の現象となっていることが示された。
日本ユーザーは2018年上半期に20代が18%で、30代が32%と最も多かったが、2020年は20代が36%、30代が26%となった。
(出典:ビットフライヤー)
米国も同様に2018年上半期は20代が14%の一方で、30代が33%と最も多かったが、2020は30代が29%、20代が32%となった。欧州でも20代が14%から32%となった。調査は2020年8月7日〜24日にウェブアンケートで実施。2020年1〜6月までの期間中に口座開設した539人から回答を得た。
(出典:ビットフライヤー)
将来性に期待
ビットフライヤーが口座開設者に「仮想通貨を始めようと思った理由」についてアンケートをとったところ、「将来性がありそうだから」が最も多く、回答の半数近くを占めた。また、「今後利用が広がりそうだから」も4番目に回答が多く、将来性に期待を示していることが現れた。
また、短期的な利益が得られそうだから」よりも「中長期的な運用に向いていそうだか ら」という回答が多かったことから、ビットフライヤーは「新規のお客様は暗号資産をより中長期的な投資対象として見ている ことが分かりました。」と分析している。
ビットコインに期待集まる
また、最も期待している仮想通貨について聞いたところ、ビットコインが回答の6割を占めてトップ。ついでイーサリアムが12%、リップル(XRP)が9%となった。
(出典:ビットフライヤー)
8月の取引金額は回復
ビットフライヤーが9月2日に発表した月次開示情報によると、取引金額が5月から続いた現象傾向から一転して回復し、8月は2327億6800万円と、7月に比べ1000億円ほど増加。ビットコインFXも4兆3842億3600万円と、7月と比べて1兆5000億円以上回復し、5月の水準に戻っている。