大手仮想通貨取引所ビットフィネックスは、ユーザーに対するステーキングサービスの提供を始める最新の取引所となった。

ビットフィネックスは、プルーフ・オブ・ステークのアルゴリズムによって支えられた仮想通貨に対して、年間最大10%のステーキング報酬を提供する。

ビットフィネックスの最高技術責任者(CTO)であるパオロ・アルドイノ氏は、「私たちは既存のユーザー、より広いコミュニティに新しいプロダクトとイノベーションを提供することを約束したい」と述べている。

「ビットフィネックスのステーキング報酬プログラムは、ユーザーに私たちのプラットフォームでユーザーの保有量を増やすための新しい手段を提供する」

ユーザーの求めに応えて導入

アルドイノ氏によれば、ビットフィネックスのユーザーからステーキング導入を求める声があったという。こういった声に応え、トレーダーが取引所に仮想通貨を預けることで収入を生み出すことができるようにした。

ビットフィネックスは、EOS、V-Systems(VSYS)、およびコスモス(ATOM)の3つの仮想通貨でステーキングを開始する。アルドイノ氏によれば、今後数か月でほかの仮想通貨を追加するとしており、5月にはテゾス(XTZ)を追加する予定だ。

アルドイノ氏はまた、ビットフィネックスが近い将来に「P2P証拠金取引とレンディングに関連する」新しいプロダクト、およびデリバティブをローンチすることも明らかにした。

ステーキングサービスを促進するため、ビットフィネックスはノベルティをプレゼントするキャンペーンも実施するという。

仮想通貨取引所で相次ぐ新プロダクト

仮想通貨取引所は、顧客が仮想通貨を預け入れることで受動的な収入を得ることができるよう、様々なオプションを提供しようと競争している。

OKExは3月24日、レンディングやステーキング、定期預金サービスをインターフェイスに統合した。OKExは、32の仮想通貨で受動的な収入を得ることができるようにしている。

OKExの金融市場担当ディレクター、レニックス・ライ氏はコインテレグラフに対して、「ステーキングは従来のバンキングマーケットでは利用できないユニークな受動的な収入だ。銀行や金融機関にはステーキングプロダクトはない」と語っている

3月23日、Crypto.comは「Crypto Earn」サービスを開始した。プラットフォームにステーブルコイン「トラストトークン」で年利最大12%のリターンを得られるとしている。

Crypto.comの最高マーケティング責任者(CMO)であるショーン・ラック氏は、コインテレグラフに受動的収入を生み出すプロダクトが増えることで、仮想通貨は「既存の金融機関や銀行モデルに不満を抱いているユーザーのため、銀行と競争できるようになる」と語っている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン