ビットコインのボラティリティ(価格変動幅)が歴史的にみて低い水準で推移している。コインメトリックスが最新のニュースレターの中で指摘した。

現在、1ヶ月単位のローリング・ボラティリティ(年率)は、54%を記録。コインメトリックスによると、過去3年以上めったに見られなかった水準で推移している。歴史的に50%を下回ることは稀であるという。

(出典:Coin Metrics 「ビットコインの1ヶ月単位で計測した実現ボラティリティ」)

コインメトリックスは、ボラティリティの低下は投資家による「自己満足」を促す他、レバレッジを使った取引などでリスクをとるトレードを増やすことになると指摘。大量のポジションが一気に解消されれば、相場の値動きは、上下どちらかは分からないが、激しくなる。

例えば、10月22日、3カ月ローリング・ベースでビットコインのボラティリティは、59%を記録し3年ぶりの低水準に近づいた。その後ビットコインは急騰し、11月にかけて7500ドルから9500ドルまで一気に上昇した。

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