5月11日の仮想通貨相場は、引き続きビットコイン(BTC)が牽引している。執筆時点(11時25分)までの24時間で4%以上のプラスとなり、6500ドル付近で取引をしている。ビットコイン6500ドルといえば、昨年11月からビットコインが3100ドル付近まで急落するまで抵抗線となっていた水準だ。

(出典:TradingView「ビットコイン/米ドル(5日間)」)

時価総額2位のイーサリアム(ETH)は3%近くのプラス、同3位のリップル(XRP)は2%近くのプラスとなっている。

ドミナンスは6割に迫る

全ての仮想通貨の時価総額におけるビットコインの割合(ドミナンス)が上昇している。11日に58.3%に到達し、過去最高値を更新した2017年12月以来の高水準を記録した。

(出典:CoinMarketCap「ビットコインのドミナンス(オレンジ色)」)

今後、ビットコインとその他の仮想通貨のパフォーマンスに乖離が生まれると予想する専門家は多い。

ゴールドマン・サックス出身のマイク・ノボグラッツ氏は、ビットコインは2021年に過去最高の2万ドルに到達するとしつつも、イーサリアムやXRPはユースケースの証明が必要とし、ビットコインと同じ速度で上昇しないだろうと予測した

また、ツイッターのフォロワーが9万人以上いる仮想通貨トレーダーのDonAltは、「アルトコイン降伏(capitulation)」が起きているのではないかと述べた。