米国の仮想通貨取引所Xcoinsの新しい調査によると、金(ゴールド)の投資家では男女比率はほぼ半々であるが、仮想通貨投資家では男性の比率がかなり高くなっている。
さらに、「金投資家は仮想通貨投資家よりも猫を飼っている可能性が高く、一方で仮想通貨の保有者は『犬派』という傾向がある」とも指摘している。
Xcoinsの調査では、2017年から2020年までのGlobal Web Indexのデータを使用して、金投資家と仮想通貨投資家の違いを比較している。
金投資家の場合、約46.7%が女性であり、男性は53.5%だ。一方、仮想通貨になると、男性の比率が71.9%となり、女性は28.1%にとどまる。
仮想通貨において男女のジェンダーギャップが存在することは以前から指摘されており、仮想通貨・ブロックチェーンセクターが男性優位であるとみられている。しかし、最近の研究では、仮想通貨が徐々に社会に組み込まれるに従い、過去数年間でこのギャップが縮小されているという指摘もある。
2020年4月にコインマーケットキャップが公開したレポートによれば、ビットコインに関心を持つ投資家の43%が女性であり、19年のわずか13%だった数字から増加している。Cadifyが最近発表したデータの中でも同様の傾向がみられている。
女性からの関心は高まっているが、Xcoinsの調査は依然として仮想通貨セクターでは多様性の問題があることを示している。
Xcoinsのロブ・フライCEOは、ビットコインがメインストリームになるには女性の参加が重要であると指摘し、より多くの女性を仮想通貨投資に取り込んでいく必要があると主張している。
「ビットコインがメインストリームで成功するためには、すべての人々からサポートされる必要がある。仮想通貨セクターが女性の参加や投資を妨害しているわけではないが、積極的に女性を取り込むこともほとんど行われていない」
「データは女性投資家が仮想通貨をよりリスクの高い投資とみなしていることを示している」とし、仮想通貨が実際にどのようなリスクを持っているのかを教育し、知らせる活動が必要であるとまとめている。