ビットコイン、米国の経済指標に反応せず7万1000ドル割り込む

ビットコイン（BTC）は10月31日のウォール街オープンで7万1,000ドルを割り込み、米国のマクロ経済データがBTC価格の上昇を再燃させることはなかった。

ビットコイン、PCEの「ノーインパクト」に反応せず

Cointelegraph Markets ProとTradingViewのデータによれば、BTC/USDは1.6%下落し、調整が続いている。

9月の個人消費支出（PCE）指数の数値は概ね予想通りで、ボラティリティを引き起こすことはなかったが、仮想通貨市場は祝うムードではなかった。

「コアPCEとCPIのインフレ率はいずれも高止まりしている」と、トレーディングリソースのコービッシ・レター氏はX（旧ツイッター）で述べた。

「『FRBの方向転換』は再び遅れている。」

コービッシ氏は、当局による利下げの可能性を指摘し、その決定は11月7日に予定されていると述べた。

CMEグループのFedWatchツールの最新データによれば、最新のデータ後も市場の予想は変わらず、来週の金利据え置きの確率は96%となっている。

トレーダーでアナリスト、起業家でもあるマイケル・ヴァン・デ・ポッペ氏は、真のボラティリティの可能性は11月1日の米国の非農業部門雇用者数の発表で生じると主張した。

「データは大きなノーインパクトなので、すべての注目は明日に向けられている」と、彼はXのフォロワーに語った。

「利回りはゆっくりと上昇しており、$BTCと$ETHでボラティリティが生じるかどうかを確認するために、公式の失業率データを待っている。」

取引所のオーダーブックの動きを分析したトレーディングリソースのマテリアル・インディケーターズは、ビットコインのクジラたちが過去24時間でBTCのエクスポージャーを減らしていると指摘した。

「大量のロングが解消されている」と、人気コメンテーターのダーン・クリプト・トレード氏は、現在の下落に関するXへの投稿で述べた。

「わずか-2%の価格変動で、5億ドル以上の未決済建玉がすでに消失している。」

ダーン氏は、「ここから来週にかけて市場はさらにボラティリティが高まるだけだ」と予測した。

モニタリングリソースのコイングラスの最新データによれば、価格は3万ドルに向かう途中で買いの流動性を消化していることが明らかになった。

10月のローソク足のクローズまで数時間となったが、BTC/USDは月初来で13%以上の上昇を維持している。