ベテランのマイナーが2010年にビットコインを保管した金庫の扉を開けたようだ。

仮想通貨アナリストは10年以上休眠していた2つのウォレットから100BTCが転送されているのを発見した。

今回のトランザクション以前、これらのアドレスは、過去6ヶ月間にそれぞれ0.00000547BTCになる2つのトランザクションを受信したのを除き、ほぼ11年前にそれぞれ50BTCを採掘報酬として受け取った以外、何の活動も見せていなかった。

2月25日のトランザクションは、2つのマイニングアドレスからのアウトプットを組み合わせたもので、両方のアドレスが同じ所有者に属していることを示唆している。2つのブロックはどちらも、2010年6月10日にマイニングされたものだ。

ビットコインは現在約5万ドル付近で取引されており、100BTCとなれば500万ドル(約5.3億円)の価値がある。コインが採掘された時にはわずか0.08ドルで取引されていたわけで、BTCの価値は62万2500倍になった。

コインの約半分は、2011年から運用されているドイツのピア―ツピア取引所Bitcoin.deに属するウォレットに移された。現在、残りのコインは新しく作成されたレガシーアドレスに置かれている。

ビットコインキャッシュ(BCH)やビットコインSV(BSV)などのフォークされたアルトコインはまだBTCから剥がされていない。

これらのコインは、ブロック60365と60385で採掘されたものだが、サトシ・ナカモトが採掘したものではないとみられている(サトシは110万BTCを採掘している)。2020年5月に、2009年に採掘された50BTCが移動したが、この際にはサトシが採掘したコインではないかと注目されたことがある。