ビットコイン(BTC)は水曜のウォール街での取引開始後、買い圧力に支えられ11万3000ドル近くまで上昇した。
鍵を握るのは11万2000ドル水準
トレーディングビューのデータによると、ビットスタンプではBTC/USDが11万2646ドルのローカル高値を記録した。
前日に数週間ぶりの安値を付けた後から3000ドル以上の上昇を見せており、今後の展開をめぐって市場参加者の見方は分かれている。
トレーダーのBitBull氏は「BTCは100EMA(100日間指数平滑移動平均線)を回復した」とXに投稿した。この移動平均線は11万850ドル付近にあり、「ボトム形成に極めて重要であり、現状では強気派が依然として主導権を握っている。もしこの水準を維持できれば、11万6000ドルから11万7000ドルへの上昇も驚きではない」と述べた。
一方で、「強気市場は終わった」と主張したトレーダーのRoman氏は、11万2000ドルの重要性を強調した。
同氏は「現状は下落と弱気の再テストの様相を呈している。もし11万2000ドルのサポートを完全に失えば、次のサポートは10万2000ドルとなるはずだ。ダブルトップの形成も確認されつつある」とし、「11万2000ドルを完全に取り戻さない限り、数日内にさらなる下落を予想している」と語った。
また、アナリストのRekt Capital氏は現在のBTC価格調整を過去の強気市場と比較し、「歴史は繰り返さないが韻を踏む」と表現した。
同氏によれば、ビットコインは第1段階の「価格発見期」から一度高値を更新した後に「第2の価格発見調整」に入ったという。今回の調整も「過去より浅く短期で終わる可能性が高い」と指摘した。
強気市場の寿命は尽きつつあるのか?
市場参加者の議論は、強気市場がどれほど続くのかという点にも集中している。
Rekt Capital氏によれば、過去のパターンに従うならば、強気相場は10月にピークを迎える可能性がある。
これに対し、米国のトランプ大統領のビットコインアドバイザーを務めるデービッド・ベイリー氏は、さらなる強気相場を主張している。
ベイリー氏は「今後数年間は新たな弱気市場は訪れない」と述べ、BTCが制度的に受け入れられている現状を根拠に挙げた。
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
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