仮想通貨デリバティブ取引所のデルタ・エクスチェンジでCEOを務めるパンカジ・バラニ氏は、ビットコインが高値でのサポートを維持できなければ、4万ドルに下落する可能性があると指摘した。バラニ氏がブルームバーグの取材に応じて明らかにした

バラニ氏はBTC下落でのアルトコイン上昇に懐疑的

ビットコインは10日に一晩で5%下落し、59500ドルのレジスタンスから反落するという、最近では繰り返されている値動きを示した。記事執筆時点では56000ドル台を推移している。

バラニ氏は5万ドルは強気派にとって重要なサポートとなっており、これが維持できなければ4万ドルを底値とする新たな下落トレンドが始まると予想。ビットコインが5万ドルを割り込むことになれば、仮想通貨市場全体が落ち込むと指摘した。

BTC/USD 1-hour candle chart (Bitstamp). Source: TradingView

こうしたバラニ氏の指摘は、今週から示されているデータとも一致している。

既報のように、クジラ(大口投資家)は52000ドルを底値としての買いを入れている。さらにクジラによる58000ドルでの12000BTCのサポートがあったにも関わらず、ビットコインは下落したことから、52000ドルでのサポートも機能するかは疑問符がつくところだ。

下落するアルトコイン

しかし今回の値動きについて、著名コメンテーターは冷静で、市場全体のボラティリティは適切な範囲内で動いていると指摘する。

アルトコインでは下落基調となっていることが明らかになり、ここ数日急騰していたイーサも一息ついている。

テスラCEOのイーロン・マスク氏のツイッターでの発言はドージコインを押し上げる可能性もあったものの、現在は0.50ドル付近まで下落している。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン