スタンダードチャータード銀によると、ビットコイン(BTC)は今年中に5万ドルに到達し、2024年には史上最高値を更新する見通しだ。
7月10日、ロイター通信やその他のメディアが引用する報告書で、同行はBTC価格の回復を公式に発表した。
2023年のBTC価格予想:5,000ドルから5万ドルに
米国におけるビットコインに対する制度的アプローチの大きな変化を受けて、ビットコインについての一般的な認識が急速に変わりつつある。
スタンダードチャータード銀は昨年、BTC価格が5,000ドルまで下がると予想したが、今では今年末にはその10倍になると見ている。
リサーチ全体の責任者であるジェフ・ケンドリック氏の予想によると、BTC/USDは2023年には5万ドルに達するだろうという。
その後、ビットコインは来年末までに12万ドルに達すると予想した。
その理由として、ケンドリック氏は供給力学を挙げている。マイナーがネットワークの保全に更に多くのリソースを投入する一方で、BTCの販売を減らし、供給と需要のバランスが強気市場に有利に働くだろうとしている。
「マイナーのBTC単位あたりの利益が増えることで、収入を維持しながら販売を減らすことができ、ネットのBTC供給が減少し、BTCの価格を押し上げる」とレポートは指摘する。
スタンダードチャータード銀は既に仮想通貨業界に参入しており、その仮想通貨カストディプラットフォームZodiaは4月にシリーズAで3600万ドルを調達した。
プロビットコイン時代の兆候
主要銀行がビットコイン価格の明るい未来を予想するのは、「ブラックロック効果」の一例と言えそうだ。
ブラックロックがビットコインETF(上場投資信託)の申請を行い、その後多くの大手資産運用会社がこれを繰り返すことで、メインストリームメディアがビットコインを扱う方法が一変した。
ビットメックスの元CEO、アーサー・ヘイズ氏によれば、世界的なAI普及の揺るぎない流れは、それ自体でBTCを急上昇させるという。
人工知能はそのユニークな特性のおかげで、ビットコインを通貨として選択するだろうとヘイズ氏は考えている。