ビットコイン(BTC)は8万7000ドル付近で推移を続けているが、オンチェーン活動や取引所の流動性指標を見ると、市場参加者が少ない局面にあり、9万ドル以上への上昇が抑えられている状況だ。
鈍るビットコインのネットワーク活動
クリプトクオントのデータによると、ビットコインのネットワーク利用は減速している。アクティブアドレス数の30日移動平均は約80万7000まで低下し、過去1年で最も低い水準となった。これは個人投資家や短期トレーダーの参加が減っていることを示している。

取引所の資金フローも同様のシグナルを示している。バイナンスにおける入金・出金アドレス数はそろって年初来安値圏にあり、市場が膠着状態にあることを映し出している。
入金の低迷は、長期保有者が急いで売却していないことを意味し、売り圧力が抑えられている状況を示す。一方で、出金も活発化しておらず、積極的な買い集めが一時的に止まり、投資家が慎重姿勢を取っていることがうかがえる。
取引所流入の縮小で流動性がひっ迫
取引所への流入額を見ると、価格が安定している裏で流動性環境が変化していることが分かる。
ビットコインが8万8500ドル付近で推移していた11月24日には、7日間累計の流入額がコインベースで210億ドル、バイナンスで153億ドルに達し、活発なポジション調整が行われていた。

しかし12月21日時点でも価格は同水準にあるものの、コインベースへの流入は約78億ドルと約63%減少し、バイナンスも103億ドルまで低下した。この変化は新規流動性が全体的に縮小し、短期売買が減速、相場環境が引き締まっていることを示している。
次の動きを決める価格帯
テクニカル面では、ビットコインは8万5000ドルから9万ドルのレンジ内で推移しており、上値抵抗を明確に突破できていない。現在の価格は月次の出来高加重平均価格(VWAP)を下回っており、中立から慎重寄りの地合いを裏付けている。

バイナンスの流動性分布を見ると、上下に重要な水準が存在する。下方では、8万5800ドルから8万6500ドルにかけて買いサイドのフェアバリューギャップ(FVG)があり、レバレッジをかけたロングポジションが密集している。このゾーンに入れば、6000万ドル超のロングが清算リスクにさらされる可能性があり、下値の流動性ターゲットとなり得る。
一方、上方では9万600ドルから9万2000ドルにかけて売りサイドのFVGがあり、約7000万ドル規模のショート清算リスクが存在する。上下いずれにも明確な流動性が控えている中で、ビットコインの短期的な方向性は、どちらの水準が先に試されるかによって決まりそうだ。

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