やはりCMEのギャップを埋めないとさらなる高みを目指せないのだろうか?

仮想通貨ビットコイン(BTC)は、9月9日に下落して一時1万ドルを下回った。CMEのギャップは9600ドル付近にあり、過去の経験則から「穴埋め」をしないと反発しない可能性がある。現在は反発して1万ドルを再び回復しているが、ボラティリティ(変動幅)が激しい展開が続いている。

シカゴマーカンタイル取引所(CME)のビットコイン先物市場では、週末などマーケットが休みの際にビットコインが大きく動く場合、「ギャップ(窓開け)」が生まれる。そして経験的にこのギャップは埋められる傾向がある。

9月7日は米国の祝日レイバーデー(労働者の日)だった。同日を境に夏休みから投資家が戻ってくるという期待もあった。

ただ、ビットコインの苦戦が続く中、希望の光も出ているようだ。

(出典:Coin360 日本時間9月9日7時45分時点)

ビットコインのハッシュレートは過去最高

ビットコインが一段高に苦戦する中で、ネットワークの計算力を示すハッシュレートは好調を維持している。

グラスノードによると、ビットコインのハッシュレートが史上初めて1億5000万テラハッシュ(Th/s)を突破した。

(出典:Glassnode ビットコイン のハッシュレート)

ハッシュレートはマイナーがビットコインのトランザクションの処理にどれだけの計算力がかかっているのかを測るものだ。平均値が高ければマイナーが収益性を重視していることを示しており、ハッシュレートと価格には相関性がある。

2017年のデジャブ?

冴えない展開にも関わらず、2017年の強気相場の再来という見方も根強い。

メサーリ創業者のライアン・セルキス氏、米国最大の仮想通貨取引所コインベースに上場したコインの価格が上場後すぐに急騰しているケースが相次いでいることに注目。「週末の調整は2018年の初期みたいだったが、ほぼ2017年のような感じでもあった」と述べた。

(出典:Messari 「コインベース上場銘柄と上昇率」)