ビットコイン(BTC)は水曜、11万3000ドルをサポートへ転換しようとしたが、トレーダーらは第4四半期に向けて価格の弱含みに備えている。
新たな下値目標は10万8000ドル
トレーディングビューのデータによると、BTC/USDは日中の始値付近で推移した。
BTCは約2週間ぶりの安値に下落した後、わずかな反発にとどまり、現在は11万1600ドルがサポートとなっている。
最新の値動きについて、市場参加者の注目は反発水準に集まっている。
「BTCが重要なサポート水準を維持できるかに注目している。もし維持できれば、次の明確なレジスタンスは11万5000ドル上方になるだろう」とトレーダーでアナリストのミカエル・ヴァン・デ・ポッペ氏はXで述べた。
「維持できなければ、10万6000~10万8000ドルへのさらなる下落が起きる可能性がある。そこが最大の買いゾーンになるだろう」
人気トレーダーのBitBull氏も下落リスクを視野に入れており、とりわけ100日間指数平滑移動平均線(EMA)に注目している。
「BTCは日足の100EMAから反発したが、さらに下落する可能性もある。前回この水準を割り込んだ時は 投げ売りが発生した。Q4に入れば、クジラが最大限の苦痛を生むためにBTCをこの水準以下に押し下げようとするだろう」と
一方、投資家で起業家のテッド・ピローズ氏は、ナスダック100指数との相関関係に注目する。
「ナスダックの日足RSIは78に達し、2024年7月以来の高水準となっている。前回ナスダックの日足RSIがこれほど高かったときは、2~3週間で17%の下落が起きた。仮想通貨はナスダックと高い相関性を持つため、BTCやアルトコインにも同様の下落が発生するだろう」
現在価格から17%の下落となれば、BTC/USDは約9万4000ドルまで下落することになる。
FRBの追加利下げ観測も市場心理改善せず
米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ観測は強まっているが、市場心理を改善するには至っていない。
FRB副議長のミシェル・ボウマン氏は、金融政策が利下げに関して「後手に回る」リスクがあると警告した。
「私の見解では、最近のデータ、とりわけ雇用者数のベンチマーク改定は、悪化する労働市場への対応で既に後手に回っているという重大なリスクを示している。こうした状況が続けば、今後はより速いペースで、かつ大きな幅で政策を調整する必要があると懸念している」と、ボウマン氏はケンタッキー銀行協会年次総会で述べた。
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
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