ビットコイン(BTC)は、4月7日に記録した7万4400ドルの安値から12%以上反発しており、オンチェーンおよびテクニカル指標からは回復基調の持続が示唆されている。
アナリストのAlphaBTC氏によれば、ビットコインが8万1500ドルを維持できれば、継続的な回復が期待できるという。
AlphaBTC氏は4月10日の投稿で「近いうちに8万1500ドルを超えてほしいところだ。ショートポジションの巻き戻しが起これば、上値余地がさらに拡大する可能性がある」述べている。
BTC/USD 4時間足チャート Source: AlphaBTC
同様の見解を示したのが、アナリストのRekt Capital氏である。ビットコインが8万500ドルを上回って週足終値をつけることで、回復の可能性が高まると述べている。
「ビットコインは直近で赤の週足レベルを下回っており、依然として安心できる状況ではない」とRekt Capital氏はXへの投稿で指摘。「BTCは週足終値までにこのレベルを上回り、サポートとして再確立する必要がある」と述べた。
BTC/USD 週足チャート Source: Rekt Capital
オンチェーンでは「売り枯れ」の兆しも
グラスノードのオンチェーンデータによると、ビットコイン市場では短期的な「売り枯れ」の兆候が現れている。
同社が6時間足で実現損失を追跡したところ、価格の下落局面が進むにつれて実現損失の規模が徐々に小さくなっていることが確認された。
「弱気相場は、通常、恐怖感が高まり、実現損失が大きくなることで始まる」と、グラスノードは最新の週次オンチェーンレポートで述べている。
「現在の価格帯では、短期的な売り枯れが進行している可能性がある」
Bitcoin: 6-hour rolling losses. Source: Glassnode
ボリンジャーバンドと「Wボトム」形成が高値更新を示唆
TradingViewのデータによると、4月9日に5か月ぶりの安値となる7万4400ドルを記録したビットコインは、その後、過去5週間にわたって価格の支えとなってきたボリンジャーバンドの下限を再テストしている。
BTC/USDの週足チャート Source: John Bollinger/TradingView
ボリンジャーバンドの考案者であるジョン・ボリンジャー氏は、これをポジティブな兆候と捉えている。ボリンジャーバンドは、単純移動平均線を中心に標準偏差を用いて価格レンジとボラティリティを可視化するツールである。
ボリンジャー氏は、ビットコインが週足チャートで「W型ボトム(ダブルボトム)」を形成しつつある可能性を指摘し、「これはクラシックなW型ボトムのパターンだが、まだ確認が必要」と述べた。
このパターンにおいては、3月11日の7万6600ドルが第1の底、そして直近の7万4400ドルが第2の底と解釈される。
このW型パターンが確認されれば、ビットコインはまずネックラインである8万8800ドルまで回復し、最終的にはパターンの目標値である10万6000ドルに達する可能性がある。
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。