ビットフィネックスのアナリストによると、ビットコイン(BTC)は11万6000ドル付近に新たな抵抗線を形成しており、仮想通貨が再び強いモメンタムを獲得するまでは突破が難しい状況にある。
ただ市場は、ビットコインの価格を押し上げる可能性のある2つの材料を意識している。
ビットフィネックスは火曜日のレポートで「BTCは現在、11万6000ドル付近のレンジ上限で推移しており、この水準を明確に回復するまでは抵抗線として意識される」と述べた。
レポートでは、8月14日に過去最高値12万4100ドルを記録して以降モメンタムが低下しており、直近の買い手の取得コストである10万8000ドルから11万6000ドルのレンジを下回ったことも指摘された。
直近7日間での小幅な反発は、米連邦準備制度理事会(FRB)が水曜日に利下げを発表すると予想される中で起きている。CMEフェドウォッチツールによると、市場参加者は25ベーシスポイントの利下げが実施される確率を96.1%と見込んでいる。
FRB利下げへの反応を巡り見方は分かれる
FRBが利下げを発表した場合にビットコインがどう反応するか、市場の見方は割れている。
ファンドストラットの共同創業者トム・リー氏は、今年初めてとなるFRBの利下げが、今後3か月でビットコインとイーサリアム(ETH)に「巨大な値動き」をもたらす可能性があると指摘した。
一方で懐疑的な声もある。アナリストのテッド氏は、FRBが利下げすることに自信を示しながらも、火曜日のX投稿で「ビットコインはまず10万4000ドルに下落した後に反転するか、9万2000ドルまで下げてから新高値に向かう可能性がある」との見方を示した。
一般的に、利下げは債券や定期預金といった伝統的な投資先の魅力を減らすため、リスク資産には強気材料とされる。
ただし、市場がすでに織り込んでいる場合、実際に発表されても価格が下落することがあるとアナリストは警告している。
全体として、市場センチメントは分裂しており、仮想通貨の恐怖強欲指数は水曜日に「中立」とされる53を示した。
第4四半期が仮想通貨の強気材料に
もう1つのカタリストとして注目されるのが10月1日であり、これは2025年第4四半期の始まりを意味する。コイングラスのデータによると、第4四半期は2013年以降の平均リターンが85.42%と、歴史的にビットコインが最も高いパフォーマンスを示す期間となっている。
一方でビットフィネックスのアナリストは、長期保有者の信頼は依然として強いと指摘。9月1日にビットコインが10万7400ドルまで下落した際の売りは、主に過去6か月以内に購入した投資家によるものだったという。
「この動きは、2月から5月の調整期に買い集めた投資家が直近の反発を利益確定の機会と捉えたことを示しており、さらなる上昇モメンタムには逆風となっている」とアナリストは述べた。
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