仮想通貨ビットコインは3日ぶりに7000ドルを回復した。イーサやXRPなども上昇し、全面高の展開となっている。5日に米ダウなど株価指数の先物が急騰、日本政府の緊急事態宣言も報道されている中での回復は、ビットコインにとって追い風となることも予想され、約1ヶ月後に迫った半減期への期待感が高まっている。

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(出典:Coin360 4月6日午後19時5分)

ストック・フローモデルで有名な仮想通貨アナリストのPlanBはやく2.5年の間、ストック・フロー値が7000ドル前後で変動していることを指摘。2016年の半減期や、2012年の半減期の時と同様の動きを見せていると指摘した。

こうした動きから、これまでの半減期と同様に、5月の半減期後は「ゼロが加わる」として価格の急騰を予言している。

一方で、仮想通貨アナリストのウィリー・ウー氏は、ツイッターでユーザーからビットコインの半減期に向けて考えを聞かれ、自身の分析ではないとしたうえで、「半減期後の底値は7000〜8000ドル」になるとの予想を紹介。現在、多くの人が今回の半減期での影響を過大評価しているという。

その理由として、現在はビットコインの収益を法定通貨に代えている取引所が1日あたり1200BTCを得ていることを挙げた。これと比較して、マイニング産業では1800BTCと高収益な一方で、半減期後には900BTCまで下がることで収益へのインセンティブが下がり、価格にも反映されにくくなることを挙げた。

ビットコインのファンダメンタルズには課題も

現在は、ビットコインのファンダメンタルズに課題も出ている。仮想通貨分析企業のグラスノードは6日、ビットコインの調整済み平均トランザクション量が今年1月6日と同水準となる、3ヶ月ぶりの低い値となったことを明らかにした。