3月22日、米国連邦準備制度理事会(FRB)が利上げを停止する可能性を示唆したことで、ビットコインは激しいボラティリティを示した。

利上げ「継続的な」表現消える
FRBが通常ペースの25ベーシスポイントの利上げを行い、Cointelegraph Markets ProとTradingViewのデータでは、BTC/USDは上下ともに鋭い動きを見せた。
パウエルFRB議長は記者会見で、現在進行中の米国の銀行危機とその余波を軽視するような発言をし、一方でこの日の利上げが最後になる可能性をほのめかした。
パウエル議長は発言の中で、FRBは「過去2週間の銀行システムでの出来事は、家計や企業の信用状況の引き締めにつながり、ひいては経済の成果に影響を与える可能性が高い」と考えていると述べた。
「これらの影響の程度を判断するには時期尚早であり、したがって金融政策がどのように対応すべきかを語るには時期尚早だ」と強調した。
「その結果、インフレを抑制するために継続的な利上げが適切であると予想することは、もはや述べていない。その代わりに、現在では、いくつかの追加的な政策固めが適切である可能性があると予想している」
BTC/USDは当初、イベントの前後にビットスタンプで27,867ドルの安値をつけた後、28,000ドル以上の取引に戻り、市場が報道陣からの問い合わせに対するパウエルの回答を消化し続ける中、執筆時点でも下落を続けている。
具体的な利上げについては、「継続的な」ではなく「可能性がある」「いくつか」という表現が今後の政策を表すのに最適であると述べた。
Markets taking Fed decision as slightly dovish as forward guidance statement makes pause in May more likely. Fed now says that “some additional pol firming may be appropriate.” This is downgrade from prior statement. Dollar drops, Gold, Bitcoin, stocks rise, Yield curve steepens. pic.twitter.com/5jpIbunveI
— Holger Zschaepitz (@Schuldensuehner) March 22, 2023
それにもかかわらず、一部のコメンテーターは、FRBが利上げを継続することで銀行危機よりもインフレを優先させたことを「タカ派」だと評した。
Tedtalksmacroはツイッターで、「FRBはこれまで、より長く金利を上げること+インフレを敵の1番とすることを約束していることを示した」と書いた。
BTC価格は一巡
そのため、ビットコインは、利上げ決定までの間に期待されていた3万ドルへの上昇を実現することはできなかった。
「ショートが整理され、ロングが整理された。1時間前と同じ価格に戻った」とアナリストのマシュー・ハイランド氏は総括した。
モニタリングリソースであるCoinglassのデータによると、この日の仮想通貨の清算総額は、ショートとロングでそれぞれ3600万ドル、7800万ドルだった。
