ビットコインは、弱気派の道を行くことを決断したようだ。

29日にビットコインが急落する中、ツイッターで人気のトレーダーの大半はなぜか静かだった。価格について断定的な見解を出すことは、うぬぼれだ。全く予測のできない運命という残酷な手が、自信家の自信を小惑星が落ちるよりはやく砕くだろう。

急落から1日。今後はどのような展開になるのだろうか?

ここからどこに行く?

価格の変動範囲を予測するボリンジャーバンドとビットコインの黄金比、2本の移動平均線を使ってトレンドを探るMACD(移動平均収束拡散法)は、昨日の動きについて大いに示唆的だった。

既報の通り、最近の下落傾向を好意的に解釈すれば、ビットコインは9400ドル〜9500ドルまで下落したのち、ゆっくりと1万1500ドルを回復する。

ペナント(三角旗)の外では、ボリンジャーバンド(緑)の下側の線は9416ドル付近まで下落している。以前に見られた対称型トライアングル内でのビットコイン価格の動きは、今後、ボリンジャーバンドの上側の線まで戻ることを示唆している。

またこの上側の線は、トライアングルの上側の線の近くにある。1万400ドルと1万600ドルが、この旅におけるレジスタンスとして機能することだろう

昨日の急落を少し悲観的に見ると、ビットコインは9400ドルを下回り、1日あたりの価格帯別出来高(VPVR)が示すように買い手不足から、フィボナッチ・リトレースメントの61.8%であるまで下がるかもしれない。

8000ドルや7650ドルへの下落はありえそうにない。売られ過ぎの反発から8700ドル付近で買い手の利害が一致するのではないか。

ビットコインはまだ「蓄積」フェーズ

フィリップ・スウィフトのビットコイン黄金比指数をみてみよう。この指数は、ビットコインの長期の価格を350日間移動平均とともに追跡し、350日間移動平均を黄金比(1.68)とフィボナッチ順列(1,2,3,5,8,13,21)で掛ける。

ビットコインは、緑(350 DMA x 1.6)に少し近づいた。緑は「蓄積」フェーズを示している。

ちなみに人気仮想通貨アナリストのFlibFlibは、「BTCホドルウェーブチャート」をツイート。ビットコインの売り圧力は終わりに達しているという見解を示したビットコインを3、4ヶ月前に購入した投資家が利益確定のために売っており、それがより大きな投資家の手に渡っている。彼らは2020年5月までに蓄積し、保有し続けるとみている。

 

出典: FilbFilb Twitter

何に注目すれば良いか?

7月以降、ビットコインは9100ドルまで2回(7月17日と7月28日)も下がった。今回も、ここまで下がる可能性はある。

RSI(相対力指数)は売られ過ぎを示している。前回37.68を下回ったのは、1月29日と2月7日だ。RSIがここまで下がり、反発するのかは見ものだ。

売られ過ぎからの反発によってRSIが40.94まで戻り、下降型のウェッジ(V字)から抜け出す可能性がある。37.89まで再び下がる可能性がある。

フィリップ・スウィフトFlibFlibウィッリーウーのようなトップトレーダーは、128日間移動平均線と20日間移動平均線に注目している。双方とも、いつビットコインをためるべきかの効果的な指数になるからだ。

 

 

投資家心理もビットコインの価格に影響を与えるだろう。人気の価格レンジは7500ドルと8500ドルのようだ。このため、1万400ドルより高い水準でポジションを持ちたくないという投資家は多いだろう。

短期的には、ビットコインは9100ドル〜9300ドルのゾーンでテストされることになる。

最終的には、ビットコインはビットコインらしい動きをする。リラックスしてショーを楽しむのが良いだろう。

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。全ての投資とトレードにはリスクが付きまとうものであり、あなたは投資判断をする前に、自分自身で調べるべきである。