仮想通貨全体に強気ムードになっている。複数の主要アルトコインが2桁%のプラスをみせたほか、時価総額2位の仮想通貨イーサ(ETH)の上昇が止まらず210ドルを突破した。年初来では約63%の上昇幅を記録した。イーサほどではないが仮想通貨ビットコインも確実に上昇を続けており、一時9800ドルを突破。9862ドルまで上昇した後で9700ドルまで反落した。
(出典: Coin360 日本時間2月7日午前6時45分時点)
ビットメックスのビットコイン先物に勢い
100倍レバレッジが人気の仮想通貨取引所ビットメックスではビットコイン先物の建玉が15億ドル(約1635億円)まで増加。過去最高記録を塗り替えた。
建玉は、「ロング」や「ショート」などトレーダーが持つポジションの総数を表す。建玉が多いほど、投資家の長期的な関心が高いことを示すと考えられている。
(出典: Skew.com「ビットコイン先物の建玉(取引所別)」)
ビットコイン価格の強さを測るために建玉数の増減に注目する仮想通貨トレーダーは多い。
一般的にビットコイン価格上昇と建玉の増加が同時に起きれば相場のトレンドが強いとされる。逆に価格や取引高、建玉の動きがばらばらの場合はトレンドは弱いと考える。
今回、建玉10億ドルの大台を突破した後もビットコインの価格は上昇を続けている。
(出典: Skew.com バックトのビットコイン先物 建玉と取引高)
また現物受け渡しのビットコイン先物を手がけるバックトも他の取引所同様に勢いに乗っている。
2月5日時点でバックトにおける建玉は1300万ドル(約14億円)を突破し、過去最高記録を更新した。
またライバルであるシカゴマーカンタイル取引所(CME)も同様にビットコイン先物の取引高が5ヶ月ぶりの水準となる2億4900万ドル(約271億円)をつけた。
ビットコイン1万ドルが視野に
(出典: TradingView 「ビットコイン/米ドル」)
執筆時点でビットコイントレーダーは再び9800ドル突破に挑戦している。もし成功すれば、昨年10月末の習近平ラリー以来の1万ドル回復がみえてくるだろう。
(出典: Coin360「ビットコイン/米ドル」)
現在の仮想通貨市場全体の時価総額は、2762億ドル(約29兆7000億円)でビットコインのドミナンスは64.3%だ。既報の通り、年初からアルトコイン勢が勢いに乗る中、ビットコインのドミナンスは2019年7月以来の低水準に落ち込んだ。
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翻訳・編集 コインテレグラフジャパン