ビットコイン(BTC)は木曜日の米国株式市場の取引開始後に下落し、10万9500ドルを割り込んだ。
ビットコイン、抵抗線突破に失敗し再び下落
トレーディングビューのデータによると、BTC/USDはこの日2%を超える下落となった。
強気派は11万2000ドル付近をサポートへ転換することに失敗し、下落方向への圧力が継続した。
トレーダーのビットブル氏はXへの投稿で「BTCは主要な抵抗水準から拒絶された」とコメントした。
「日足で11万4000ドルを取り戻すまでは、すべての上昇は強気派を罠にかけるだけだ。また、取り戻すまでに時間がかかるほど、大きな調整が入る可能性が高まる」
一部の市場参加者は短期的に10万ドルのサポートを再テストする展開を予想している。
一方でより楽観的な見方もある。市場分析企業スイスブロックは、現在の「重要なサポート」が取引量の厚い11万ドル付近に存在すると指摘。上方向の抵抗は薄れているとXの投稿で述べた。
「ビットコインは重要なゾーンからのブレイクアウトを試みている。一直線に10万ドルへ滑り落ちるシナリオはもともと想定されていなかった。この壁はこれまで耐えてきた」と投稿は述べた。
「上には11万3600〜11万5600ドルの関門がある。押し目の後に新たなモメンタムが必要で、それを突破すれば11万8000ドルの強い抵抗に挑むことになる」
金が仮想通貨や株を凌駕
一方、マクロ経済の観点では株式市場が優位に立った。労働市場の弱さが、米連邦準備制度理事会(FRB)が9月17日に利下げを実施するとの見方を確固たるものにしたからだ。
しかし、インフレが高まる中で、投資会社モザイク・アセットは警戒を示した。同社は今回の利下げが「1度限り」になる可能性があると警告した。
「8月の雇用統計で大きな上振れがなければ利下げの可能性はほぼ確定的だが、資本市場のインフレ敏感なセクターが上昇していることから、FRBは『1度きり』の利下げに直面するかもしれない」
モザイク・アセットと市場分析リソースのコベイシは、現在進行中の金のブレイクアウトに注目。このブレイクアウトで金は株式や仮想通貨を凌駕している。
コベイシは水曜日のXスレッドで「長期的なインフレの高まりと財政赤字支出の増加が組み合わさっている」と説明。
「さらに、赤字財政支出が米国債市場に供給をあふれさせている。金はグローバルな安全資産となっている」と付け加えた。
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
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