ビットコイン(BTC)は4月22日、7週間ぶりに9万3000ドルを突破し、イースター以降の上昇をさらに加速させた。最近のマクロ経済イベントを受け、さらなる上昇を予想するアナリストも増えている。

コインマーケットキャップのデータによると、ビットコインは過去24時間で5.62%上昇し、4月22日に9万3000ドルを突破。これは3月3日以来の水準で、過去7日間での価格上昇率は12%に達した。

トレーダーらは上昇の行方に注目

ビットコインは、9万1500ドル弱から9万3000ドル超まで数分で急騰。トレーダーたちは、今後の動きに注目している。

仮想通貨コメンテーターのマイケル・サリバン氏は、X投稿で「ビットコインチャートで見た中で最もクレイジーな1分足だ」とコメントした。

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ビットコイン価格の推移

トレーダーのクリプト・ジェネラル氏も「ブレイクアウトを予想していたが、ついにそれが起きた」と述べた。

この急騰の数時間前、仮想通貨アナリストのテッド氏は、「ビットコインは金に追いつこうとしている。2月3日以来となる10万ドル台が目前だ」とXで語った

この上昇の背景には、市場心理の改善、現物ビットコイン上場投資信託(ETF)への資金流入の加速、トランプ大統領の対中関税政策における姿勢の柔軟化など、複数の強気材料があるとみられる。

トランプ大統領の発言に市場反応

トランプ大統領はかねて批判していた米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長について、「解任する意図はない」と明言。トランプ氏は4月17日にトゥルース・ソーシャルで「解任要求」の投稿を行い、当初は本当に行動に出るのではとの憶測が広がっていた。

加えて、中国製品に対する関税についても「大幅に引き下げる」と発言。「ゼロにはならない」としつつも、これが市場心理の改善につながった。

トレーダーのアレックス・クルーガー氏は、4月22日のX投稿で「トランプ氏はデエスカレーション(緊張緩和)と強気の条件をほぼすべて満たした」と述べた。

ビットコインETFにも資金流入

前日には、米国で取引される11本の現物ビットコインETFに計3億8130万ドルの純流入が確認された。

また、伝統的な金融市場でも4月22日の取引は好調で、S&P500は2.51%上昇、ナスダックは2.87%、ダウ・ジョーンズは2.66%の上昇となった。

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。

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