ビットコインは今週の損失の大部分を回復し、トレーダーたちはドナルド・トランプ前米大統領がナッシュビルで開催されるビットコインカンファレンスで何を発言するかを見守っている。
10xリサーチのマーカス・ティーレンCEO、は7月25日のアナリストノートで「誰も週末にビットコインをショートしたくない」と書いている。
ティーレン氏は、トランプ氏が7月27日のビットコインカンファレンスで戦略的なビットコイン(BTC)準備金計画を発表する可能性が高いと説明した。ティーレン氏は、トレーダーがビットコインのショートポジションを控えているのは、価格が急騰することを恐れているからだと考えている。
「もしトランプが戦略的準備金を発表したら、ビットコインは急騰するだろう」とティーレン氏はコインテレグラフに語った。
先物トレーダーのポジションはロングポジションに大きく偏っている。コイングラスのデータによると、ビットコインが6万5000ドルにわずかに戻るだけでも、11億1000万ドル相当のロングポジションがリスクにさらされるという。

「彼は間違いなく、1億5000万ドルを集めた仮想通貨系スーパーPACの強力なロビーを狙っている」とティーレン氏は語った。
コインマーケットキャップによると、ビットコインは現在6万6985ドルで取引されており、過去24時間で4.42%上昇している。
ティーレン氏によれば、米財務省が6000億ドル相当の金準備を持っている一方で、政府は150億ドル相当のビットコインを押収している。
ティーレン氏は、トランプ氏がこれら2つの資産のバランスを調整する意向を示す可能性がある指摘し、「トランプは金準備の約10%にまでこの比率を引き上げる意向を示すかもしれない」と語った。
ティーレン氏は、トランプ氏がこれを示唆するだけでも市場が動く可能性があると予測している。
最近では、デジタル資産運用を手掛けるDAIMのブライアン・コーチェスネCEOは、ビットコインを準備資産として採用することは難しいが不可能ではないと語っている。
コーチェスネ氏は、司法省が押収したビットコインを単に米財務省に移管することで、財務省がこの資産を長期的に蓄積・保持する道が開かれると説明した。
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