2014年以来初めて、昨日土曜日の朝早くにビットコインの価格が500米ドルを突破した。
ForbesのLaura Shin氏は次のように書いている―
「ビットコインにまつわる話の中で最も魅力的な側面の一つに、ビットコイン価格が辿ってきたその軌跡がある。7年前に誕生してから、コンピューター上のコードとして、小さいながらも熱狂的な集団意識の中でのみ存在していたこのビットコインという通貨は、全く価値のなかったものから450ドルの値を付けるまでになったのだ」
協定世界時、5月28日土曜日の午前4時20分頃、ビットコインの価格は1 BTC辺り500ドルを超えた。2013年の11月の中頃、一時そのレベルにまで達していたビットコインだが、その時から今までの間、2014年8月の下旬以降は全くそこまでの値は見せていなかった。ビットコインはおよそ2年ぶりに高値を付けた形となる。
元の価格下落が原因?
価格急騰の原因は元の価格が下落したことを受けて、多くが中国から資本を移動させようとしたことがその一因かもしれないと言われている。米ドルに対して過去1か月、元は値下がりを続けている。人民元市場は過去30日間で取引量全体が以前の94%にまで縮小した。
中国は厳しい資本規制によって、国外への資本流出を防いでおり、最近さらにその厳格さが増してきているため、このことが国民の資本規制回避の動きへと繋がった原因だと思われる。元の価格下落とこういった規制の動きが、ビットコインの需要急増の結果を招いたのではないか、とShin氏は話す―
「ビットコイン価格の影響は、ギリシャのユーロ圏離脱や、中国の資本規制、開発者の内紛、ポンジスキーム、そして実際の資本を利用したこのビットコインという壮大な実験に今後どのような運命が待ち受けているのか、それら全てを予言するくらいに予測不可能であると歴史が証明しています」