ビットコイン(BTC)は例年なら11月に強いパフォーマンスを示すはずが、今年はその流れに反する展開となりそうだ。ただしビットフィネックスのアナリストは、需要が「まもなく戻る可能性がある」と指摘している。
コイングラスによれば、歴史的に11月はビットコインにとって平均40.82%のリターンを記録してきた最強の月だ。しかし今年は、平均約19.92%の上昇が期待される10月が3.69%安で終わり、季節性トレンドの信頼性に疑問が生じていた。
ビットフィネックスのアナリストは火曜のレポートで「11月もマイナスで終わる見通しだ」と述べた。ビットコイン価格は月初から20.60%下落した水準で推移している。
コインマーケットキャップによると、記事執筆時点でビットコインは8万7305ドルで取引されている。
ビットフィネックスのアナリストは「今四半期は歴史的な季節性指標が機能していない」とコメントした。
こうした相反するシグナルはトレーダーを困惑させている。例えばマーリン・ザ・トレーダー氏は今月初め、10月下落後の弱いセンチメントが、かえって強い11月の下地になる可能性を指摘していた。
「センチメントは低い。季節性は強気。完璧なセットアップだ」と同氏は11月3日のX投稿で述べた。
10万6000ドル超で購入した投資家が「損失確定の投げ売り」
ビットフィネックスは、ビットコインが短期保有者(155日未満保有)のコストベースモデルの下限を割り込んだのは2024年以降で3回目だと指摘した。コイングラスによれば、短期保有者の平均取得価格は8万6787ドルである。
ビットフィネックスによると、今回の下落は市場の過熱が原因であり、10万6000ドルおよび11万8000ドル付近での買いが通常より顕著だったという。
その結果、多くの保有者が「損失覚悟の投げ売り」に追い込まれていると分析した。
ビットフィネックスは、市場には2つのルートがあると述べる。
ひとつは「需要が有意に回復する」シナリオ。もうひとつは「より長く深い保ち合い局面に移行する」シナリオである。
ただし、一部ではクジラの需要が再びじわりと戻り始めている兆候も見られる。仮想通貨センチメント分析サービスのサンティメントは火曜のX投稿で、100BTC以上を保有するウォレット数が11月11日以降0.47%増加したと報告した。
季節性が今も機能しているかどうかは不透明だが、12月は歴史的にビットコインの動きが落ち着く月であり、2013年以降の平均リターンは4.75%となっている。
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