ビットコイン(BTC)は12日の24時間で1200ドル上昇した。週末には8500ドル以下と低調だったが、市場は回復した。ビットスタンプ、コインベース、ビットフィネックスなどの主要取引所で、BTC/USD通貨ペアは4日ぶりの高値9810ドル付近にある。

BTC 10日から15.5%の上昇は、トレーダーたちが9日以来目にしてきた、ビットコインの値動きパターンを継続するものだ。

 ビットコインは例外的に一時5900ドルまで下落したが、最近数週間は1万1800ドル~8500ドルの間で動いている。

 アナリストたちはこれまで、1万2000ドル付近にある重要なレジスタンスをクリアし、終値が1万2400ドルを超えれば、さらなる上昇が続く可能性があると予測してきた。

 しかし、先週はマウントゴックスの管財人が債権者への補償のため、大量のビットコインを売りに出していたというニュースが流れ、この予測は修正を迫られた。この売却が世界的な価格下落の引き金になった。

 コインの在庫はまだ全てを売り切っておらず、近い内にさらなる価格変動が繰り返されると言われている。

 しかし、仮想通貨業界内では強気の見方が根強く残っている。ニューヨーク拠点の調査会社ファンドストラット・グローバル・アドバイザーズのトム・リー代表は9日にビットコイン・ミゼリー・インデックス(BMI)」を発表し、市場に買いシグナルを出した後、価格はすぐに15.5%上昇した。

 リー氏はマウントゴックス問題に関し楽観的で「懸念は短期的なもの。何も状況を変えはしない」と冷静な態度を呼びかけた。