ビットコイン(BTC)は、1月8日未明に4万ドルを突破した。仮想通貨の強気トレンドにおける心理的なマイルストーンに到達した。

ビットコインは記録的な速さで4万ドルに

Cointelegraph MarketsTradingViewのデータによれば、BTCは対米ドルで新しい最高値を付け、週間の利益が40%を超えた。 

BTC/USD 1-minute candle chart (Bitstamp). Source: TradingView

今年のビットコインの様々な成果の1つは、過去24時間で急騰した後にビットコインが調整に直面するという一般的な予想を覆していることだ。

ビットコインのオンチェーン分析では、強気相場がまだ始まったばかりであるとの指摘もある。ビットコインのネットワーク価値対トランザクション(NVT)比率をみると、依然として相場は堅調だという

仮想通貨アナリストのミカエル・ファン・デ・ポッペ氏は、市場は順調に推移していると述べる一方で、20~30%の調整に準備しておく必要も付け加えている。

「市場は順調に推移しており、強気サイクルが堅調に始まっている。つまり市場はこの年にも大幅に上昇し続けるだろう。一般的な20~30%の調整には準備しておくべきだ。それはチャンスになるだろう」

「ビットコインが2万ドルを突破してから1ヶ月も経たないうちに、その価格は2倍の4万ドルになった。今では、まったく新しい資産クラスとして成熟しているということを、誰も否定することはできないだろう。これは、仮想通貨が『ブロードバンドの瞬間』を迎えている可能性がある。すべての企業と個人は、仮想通貨との関わり方や相互作用について真剣に考える必要がある」と、仮想通貨ベンチマークを手掛けるCFベンチマークスのスイ・チャンCEOが述べている。

仮想通貨運用のグレイスケールのバリー・シルバートCEOは、今の投資家の感覚を次のように要約している

「おかしなものだが、今価格が2万ドルに戻ったら、一生に一度の買いの機会のように感じるだろう」

一方、資産運用会社ExoAlphaのCIOであるデビッド・リフチッツ氏は、投資家に警告を行っている。同氏は、ビットコインの上昇が速すぎて、ドットコムブーム(ITバブル)の記憶を呼び起こすものになっていると主張している。

「懸念されているのは、BTCが上昇しているという事実ではなく、その速度が気になるのだ。間違いなくバブルの領域にあるが、歴史をみれば、あなたが倒産を防げる期間よりも長い間、相場が不合理なままでいることがある」と、リフチッツ氏はコインテレグラフに語った。

「1999年後半、誰もが自分が天井にいると確信していたが、ハイテク株のバブルは3ヶ月にわたり続き、それが弾けるまでの間、バブルがさらに大きくなっていった」

アルトコインはBTCの利益を上回る

2021年の年初来、BTCはリターンでアルトコインに打ち負かされている。

現在、イーサリアム(ETH)は年初来で62%上昇、ステラ(XLM)は150%上昇している。その結果、ビットコインの時価総額におけるドミナンスは70%を下回った。

Bitcoin, Ether gains in 2021. Source: Digital Assets Data

ETHの場合、史上最高値にまですぐそこの位置にまできている。一部のアナリストは、イーサリアムが過去最高値を突破した後、2600ドルまで上昇する可能性があると予想している。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン

 

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