この1か月の下落トレンドが続けば、ビットコイン価格は最大で約50%下落する可能性があると、伝統金融アナリストが警告している。

一方で、オンチェーン分析企業グラスノードは、現在のビットコイン(BTC)の下落は一部市場参加者が懸念するほど深刻ではない可能性があると指摘した。

ブルームバーグのアナリスト、マイク・マクグローン氏は7日、「ビットコインが10万ドルをつけたことは、5万6000ドルへ向かう減速帯のようなものだ」とXに投稿した

「チャートを見ると、2025年のような長期的な上昇局面の後には、最初の仮想通貨が48か月移動平均(現在は約5万6000ドル)に回帰することがいかに自然かが分かる」と同氏は述べた。

指標は「底打ち」を示唆

しかし、いくつかの主要データは、11月4日に9万8000ドルまで下落した局面が局所的な底であった可能性を示している。心理的節目である10万ドルを割り込むのは、約4か月ぶりだった。

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過去7日間のBTC価格の推移 Source: CoinMarketCap

その後、ビットコインはわずかに回復し、執筆時点では10万1380ドル前後で取引されている。

XWINリサーチのアナリストは木曜、資産の過大評価・過小評価を測る「時価総額対実現価値比率(MVRV)」が、過去に局所的な底を示してきた水準にまで低下したと述べた

グラスノードは6日に発表したレポートで、ある重要指標が今回の下落を「サイクル内の通常の調整」と示唆していると指摘した。

「市場全体の時価総額に対して、ドル換算での含み損総額を測る相対含み損を見るのが有効だ」と同社は説明する。

「秩序ある再評価」段階にある市場

「2022〜2023年の弱気市場では含み損が極端な水準に達していたが、現在の3.1%という値は比較的穏やかであり、2024年第3〜第4四半期や2025年第2四半期の中間的な調整期と同程度だ。いずれも5%未満にとどまっていた」とグラスノードは指摘する。

「含み損がこの範囲内に収まる限り、市場はパニックではなく、秩序ある再評価を特徴とする軽度の弱気局面と見なせる」と同社は分析している。

一方で長期予測の修正も進んでいる。アーク・インベストのキャシー・ウッド氏は木曜、ビットコインの長期価格予測を30万ドル引き下げた。新興国市場では、ステーブルコインがビットコインの「価値保存手段」としての役割を浸食していると警鐘を鳴らした。

ウッド氏は以前、2030年までにビットコイン価格が最高150万ドルに達すると予測していた

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