ビットコイン(BTC)は5月15日に6万4000ドルを超えた。これは米国のコアインフレ率が3年ぶりの低水準に達したためだ。

BTC/USD 1-hour chart. Source: TradingView

CPI発表でビットコイン上昇

トレーディングビューのデータによると、ウォール街の取引開始後、BTC/USDは6万4700ドルの高値を記録した。

ビットコインの強気派は、米国の消費者物価指数(CPI)の最新の発表により勢いを増した。CPIは予想を下回ったが、これはリスク資産にとって好材料となった。S&P500とナスダック総合指数も史上最高値を更新した。

月次CPIは4月に0.3%となり、予想を0.1%下回った。他の数値は予想通りであった。

これにより、コアインフレ率は2021年以来の最低水準に達し、利下げの可能性が高まった。

U.S. CPI chart. Source: UBureau of Labor Statistics

しかし、全員が楽観的であったわけではない。トレーディングリソースのコベイシ・レターはX投稿で「これは過去3か月間で初めてのCPIインフレ率の減少を示している。しかし、昨日のPPIインフレデータは3か月連続の増加を示している」とのべた。「FRBは引き続き様子見の姿勢をとるだろう」と語った。

コベイシ・レターは前日の生産者物価指数(PPI)の数値に言及した。米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長はその後の講演で慎重なトーンを維持した。ロイターによれば、PPIデータについて質問された際に「これをホットとは呼ばない。どちらとも言えないだろう」と語った。

CMEグループのFedWatchツールのデータによると、市場の近い将来の利下げ予測はほとんど動かず、6月の利下げに賭ける確率はわずか3.1%、7月は28.3%だ。

Fed target rate probabilities for July FOMC meeting. Source: CME Group

ビットコインに目を向けると、CPIの反応により取引所のオーダーブックの状況が大きく変わった。

コイングラスのデータによると、BTC価格は上方向の流動性を消化し、6万5000ドル付近の高値の上に新しいブロックが形成された。

BTC liquidation heatmap (screenshot). Source: CoinGlass

仮想通貨トレーダーのスキューは、スポットバイヤーが圧力を維持し、6万3195ドルに位置している4時間足の200期間指数移動平均(EMA)をサポートとして再獲得する必要があるとコメントした

「理想的には、ここからBTCが強気をリードし、6万5000ドルを超える必要がある。そうすれば市場の信頼が回復するだろう」と、Xの投稿で続けた

BTC/USD 4-hour chart with 200EMA. Source: TradingView

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。

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