ピザの宅配サービスのチップとして、2013年に5ドル分のビットコインを受け取ったドライバーが現金化し、400ドルを手に入れたようだ。
レディットユーザーのbtcbibleの投稿によると、btcbibleは2013年12月28日にピザを注文し、配達したドライバーにチップとして5ドル札か、ペーパーウォレットに保管した0.0069BTCかのどちらかが欲しいか聞いたという。当時の1BTCは774ドル相当だった。このドライバーはビットコインを選んだ。
このドライバーがこのほど、ホットウォレットに入金したいとして、btcbibleに連絡してきたという。ビットコイン価格が上昇したことで、0.0069BTCの価値が400ドル近くになり、ビザが配達されてから7000%も上昇したことで現金化しようとしたのだろう。
btcbibleは「言うまでもなく、彼(ドライバー)は当時正しい方(ビットコイン)を選んだんだ。私はElectrum経由で秘密鍵をインポートする方法を返信したよ」とコメントした。

当時、ドライバーはニュースでビットコインのことを聞いたことがあり、ビットコインの基本的な概念を理解していたという。「しかし明らかに新規参入者だった」と述べた。
このレディットの投稿は、ビットコイン黎明期における仮想通貨にまつわる象徴的なストーリーを思い起こさせる。
2010年5月、ビットコインを使った初めての取引でピザ2枚を1万BTCで購入したことだ。これは現在では約5億8000万ドルに相当する。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン