ビットコイン・オーディナルズ — 別名ビットコインNFT(非代替性トークン)— は、マーケットプレイスでの採用が増えるにつれ、Web3空間で脚光を浴びるようになっている。
仮想通貨取引所バイナンスは5月9日、5月下旬に同社のNFTマーケットプレイスでビットコイン・オーディナルズをサポートすると発表した。これにより、バイナンスのマルチチェーンNFTエコシステムがビットコインネットワークを含むように拡大される。
バイナンスのNFT市場はこれまで、BNBチェーン、イーサリアム、ポリゴンなどの他の分散型ネットワークと統合されていた。
バイナンスのプロダクト部門責任者マユール・カマト氏は、マーケットプレイスでの提供品がビットコインネットワークにまで拡大することについて、「ビットコインは仮想通貨のオリジナルである」とコメントしている。
このアップデートにより、バイナンスのユーザーは、既存のバイナンスアカウントからビットコイン・オーディナルズを購入し、取引することができるようになる。発表によれば、アップデートにはロイヤリティサポートと、「ビットコイン・オーディナルズを作成する人々のための追加の収益創出機会」が含まれるという。
バイナンスの発表に先立ち、仮想通貨取引所OKXも同様に、4月下旬にビットコイン・オーディナルズをマーケットプレイスとウォレットエコシステムに導入すると発表している。OKXのユーザーはアカウントを使ってオーディナルズを表示し、保存できるようになり、将来的にオーディナルズのミントのオプションも用意されると、OKXのマーケティング責任者であるハイダー・ラフィーク氏が述べている。
ビットコインNFTは、3月に機能を統合したマジック・エデンなどのマーケットプレイスでも利用可能だ。
直近のデータによれば、ビットコイン・オーディナルズの数は急上昇している。4月2日には、ビットコイン・オーディナルズが58,179件に達し、前月比83.5%増となった。しかし、5月1日には、ビットコイン・オーディナルズの総数が急上昇し、300万を超えた。
それにもかかわらず、ビットコイン・オーディナルズは仮想通貨コミュニティ内で物議を醸しており、ビットコインマキシマリストは、これらがビットコインのオリジナルのピア・ツー・ピアの理念から逸脱していると批判している。