昨日の仮想通貨(暗号資産)ビットコイン半減期以降でビットコインネットワークの健全性が保たれていることが明らかになった。ブロックチェーンデータ分析企業のグラスノートによると、半減期後にビットコインのハッシュレートに大きな変化は見られず、ビットコインのネットワークの健全性は過去最高レベルに良い状態が続いている。

半減期では、ブロック作成に貢献するマイナーへの報酬が半減する。「マイナー降参」からビットコインネットワークの健全性が脅かされるのではないかという懸念の声も出ていた。また、マイニングにおける計算力を示すハッシュレート が大幅に下落して「死のスパイラル」に陥るという予想もあった。

ハッシュレートに影響なし

5月12日に半減期を迎えた際、ハッシュレートはわずかに低下した。しかし、その後ですぐに以前の水準まで回復した。

(出典:Glassnode

ビットコインのハッシュレートは、そのネットワークが1秒間に実行できる計算数を示すパラメータだ。ハッシュレートが高いほど、新しいブロックを検証するためのマイナー間の競争が激しくなる。また51%攻撃を行うためのリソースが増え、ネットワークのセキュリティを強化することになる。

また、グラスノードのオンチェーンBTCインデックス(GNI)は先週以降で76から74ポイントに減少。ただ、ネットワークの成長と活動を図る「ネットワーク・ヘルス」は88から94ポイントまで上昇した。

(出典:Glassnode

どちらかといえば強気相場

グラスノードによると、現在(Week19)のビットコインの相場は強気でも弱気でもない。ビットコイン価格とファンダメンタルズに乖離が見られるレジーム3に位置しているという。

ただ、どちらかというと弱気よりは強気のレジーム1に近い状態だ。

(出典:Glassnode

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン