ビットコイン(BTC)は6月6日のウォール街の取引開始とともに10万4000ドルを突破した。堅調な米雇用統計が発表される一方で、トランプ大統領は米連邦準備制度理事会(FRB)に対する利下げ圧力を強めている。

BTC/USD 1-hour chart. Source: Cointelegraph/TradingView

トランプ氏がFRBに圧力、ビットコインは上昇基調へ

トレーディングビューのデータによれば、BTC/USDはこの日2.5%上昇している。

ビットコインは、トランプ米大統領とスペースXのイーロン・マスクCEOの対立による急落から回復し、インフレ指標の発表を受けて上昇に転じた。トランプ氏はその矛先をFRBに向けている。

「FRBの『対応の遅さ』は大惨事だ!」と、トランプ氏はトゥルース・ソーシャルに投稿した

トランプ氏はこれまでもFRBの政策やパウエル議長をたびたび批判しており、2025年内の利下げを強く求めてきた。これは仮想通貨などリスク資産にとって追い風となる。

「欧州は10回利下げしたが、米国はゼロ。それでも我が国は好調だ」と語り、「1ポイント下げろ、ロケット燃料になる」とも投稿している。

FRBの目標金利の予想  Source: CME Group

CMEグループのFedWatchツールのデータによれば、市場は9月のFOMC会合以前に利下げが行われる可能性を低く見ており、トランプ氏が求める1ポイント利下げは完全に織り込まれていない状況だ。

一方、この日の米労働省労働統計局(BLS)の発表では、雇用の強さが再確認された。5月の非農業部門雇用者数は13万9000人増加し、失業率は4.2%で横ばいとなった。

この結果は、現行の金融政策を維持するFRBの姿勢を後押しする内容と受け止められた。

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ビットコインに「流動性トラップ」の警告も

BTCの値動きについては、トレーダーのザ・キングフィッシャー氏が板情報に注目し、市場の方向性を探っている。

「このBTCの清算マップを見ると、9万9000ドル〜10万2000ドル付近にロングポジションの清算が集中している」と、同氏はX投稿で述べている。

「現在価格の下には巨大な磁場ゾーンがある。それに対して、10万4500ドル超のショート清算は非常に少ない」
Bitcoin exchange order book liquidity data. Source: TheKingfisher/X

ザ・キングフィッシャー氏は、これによって「買い注文と売り注文の強い不均衡」が生じており、下方向への流動性連鎖が発生するリスクがあると指摘する。「一般投資家はそこをサポートと見るが、我々には清算トラップに見える」と投稿は結んでいる。

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。

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