ビットコイン(BTC)マイナーの収益が12カ月ぶりの低水準にまで減少した。これは、2024年4月のビットコインネットワークの「半減期」がマイニング出力と収益を減少させ続けているためだ。

ビットコインダッシュボード「Bitbo」のデータによると、2024年8月の月間BTCマイニング収益は約8億2700万ドルにまで減少した。これは2023年9月以降の最低水準であり、2024年3月の半減期前のピークである約20億ドルを大きく下回っている。

ビットコインネットワークに組み込まれた「半減期」は約4年ごとに発生し、1ブロックあたりのBTCマイニング報酬を半分に減少させる。2024年4月の半減期では、マイニング報酬が1ブロックあたり6.25BTCから3.125BTCに減少した。Bitboによると、月間のマイニングされたBTCは各半減期後に着実に減少しており、2011年5月の約33万7000BTCから2024年8月には1万4000BTC未満にまで減少している。

JPモルガンの研究者による2024年8月23日のレポートによれば、ビットコインマイナーは「第4回ビットコイン半減期イベントを迎え、日々のマイニングされるコイン数(およびそれに伴う日々の収益機会)が半分に減少し、利益率と収益性が低下している」とのことだ。

Monthly Bitcoin mining volumes and revenues. Source: Bitbo

 

JPモルガンがカバーする5つの上場ビットコインマイナーは、2024年第2四半期に前四半期から28%減の5854BTCをマイニングした。

ビットコインマイナーはビジネスモデルの調整に奔走している。例えば、コア・サイエンティフィック、ハイブ・デジタル・テクノロジーズ、ハット8などは、変動の激しいBTCマイニング収益への依存を減らすために人工知能(AI)アプリケーションへのサービス提供に投資している。ハイブは2024年第2四半期にAIアプリケーションのサービスに多角化した結果、売上が36%増加した。

「シナジーは簡単だ。AI企業はエネルギーを必要とし、ビットコインマイナーはそれを持っている」と、2024年8月16日のレポートでヴァンエックのデジタル資産研究部門の責任者であるマシュー・シーゲル氏が語っている。

一方、シンガポール拠点のビットディアー・テクノロジーズは、マイニング効率を向上させるために次世代設備への投資を行っている。ビットディアーは2024年第2四半期に、ビットコインマイニング能力をほぼ倍増させた結果、粗利益が前年同期比で約50%増加したと報告している。

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