ビットコイン(BTC)マイニング業界は、長引く弱気相場が米ドルに換算した場合の収益に直接影響したため、2022年を通して非常に大きな財務的ストレスに耐えてきた。しかし、マイナーは今年最もマイニング収入が少なかった6月時点から回復しつつあり、1カ月でマイニング収入が68.63%増加した。

1年間で、ビットコインのマイニングによる収益は、市場の暴落、エコシステムの崩壊、弱気となった投資家心理を中心とする多くの要因によって低下した。これらを切り抜け、ビットコインのエコシステムは、マイナーのドル建て収益、ネットワークの難易度、ハッシュレートなど、多くの面で回復した。

Total miners revenue over time. Source: blockchain.com

blockchain.comのデータによると、BTCのマイニング収入は7月13日の1392万8000ドルから8月12日の234万8000ドルへと1カ月で69%近く急増したことが確認された。マイニング収入の大幅な増加は、運用コストが高いにもかかわらず、ビットコインマイニングがビジネスとして成立していることを再確認させるものだ。また、マイニング機器(GPU)価格の低下により、BTCマイナーは最後の200万BTCのマイニングを追求するため、既存のインフラを拡張することができた。

マイニング収入と並んで、ビットコインのハッシュレートは先月から10%以上伸び、ネットワークの回復力を高めている。しかし、その結果、ネットワークの難易度は6月以来初めて上昇した。

ビットコインネットワーク全体の好結果を反映し、暗号マイニング企業の株価もは過去1ヶ月で上昇している。ハット8、マラソン・デジタル、コア・サイエンティフィックなどの仮想通貨マイニング企業は、それぞれ2022年6月から95%以上パフォーマンスが向上している。