北米のビットコインマイニング業界は、テスラCEOのイーロン・マスク氏やマイクロストラテジーCEOのマイケル・セイラー氏、複数の著名なビジネスリーダーとの会談を経て、持続可能性を高める方向に向かっているようだ。

セイラー氏とマスク氏は24日、マイニング業界との話し合いを受けて「ビットコイン・マイニング協議会」が設立されたことを明らかにした。この協議会にはアルゴス・ブロックチェーン、ブロックキャップ、ギャラクシーデジタル、ハイブブロックチェーン、ハット8、マラソンデジタル、ライオット・ブロックチェーンなどマイニング業界をリードする企業が参加している。

セイラー氏によると、これら企業は「エネルギー使用の透明性を促進し、世界的な持続可能性の取り組みを加速させる」ことで合意しているという。
 

さらにこの協議会がビットコイン・マイニングについてESG(環境・社会・企業統治)での目標を目指すとともに、持続可能なマイニングプロセスについて市場の啓蒙も行う。

今回の協議についてツイートしたマスク氏は、「北米のビットコイン採掘業者と話をした。彼らは、現在および計画中の再生可能エネルギーの使用量を公表すること、および世界中のマイナーにこれらを求めることを約束した。有望な動きだ。」と主張した。

この発表後、ビットコイン価格は急激に上昇。日中高値である39960ドルに達し、過去24時間で15%近く上昇している。

テスラが環境問題を理由にビットコイン決済の受け入れを中止したことは、今回の暴落の一因となったことが考えられる。高値から底値までの間にビットコインは54%も急落し、最終的に30,000ドル以下で底を打ち、その後回復した。その過程で、マスク氏は、仮想通貨コミュニティから激しい反発を受けた。

ビットコインのマイニングが環境に与える悪影響についての誤解は今に始まったことではないが、環境問題を考慮して中国がマイニング業者を取り締まっているというニュースは、最近の投資家のセンチメントに重くのしかかっている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン