月曜日に米証券取引委員会(SEC)に提出された新しい文書によると、ビットコイン(BTC)マイナーのアイリス・エナジーは、マイニング機器メーカーのビットメイン・テクノロジーズから債務不履行通知を受けたという。

この通知では、アイリス・エナジーが11月8日に支払うべき元本支払いについて「誠実な再編のための話し合い」を行わなかったとされている。さらにアイリス・エナジーは先週、債権者から「十分な保険を維持していない」とする別の通知を受けており、10日以内に是正されなければ債務不履行に該当するとされている。

オーストラリアに本社を置くアイリス・エナジーは、再生可能エネルギーを活用したビットコインマイニングセンターを中心に運営している。10月の平均ハッシュレートは3.9エクサハッシュ毎秒(EH/s)で、ビットコインネットワークの採掘能力の約1.5%に相当する

アイリス・エナジーによると、争点となっている3つの債務は、0.2EH/s、1.6 EH/s、2.0 EH/sのビットコインマイナーを担保にした100万ドル、3200万ドル、7100万ドル相当の機器融資ローンだという。

「各ノンリコースSPVの貸手は、本施設の条件に基づき、当社またはその他の子会社の資産に対する請求権を持たず、相互担保も設定しない」という。

電気料金の高騰、ビットコイン価格の下落、ネットワークの難易度の上昇などが重なり、同社は苦境に立たされたようだ。現金5300万ドルを持ち、毎月870万ドル以上の収益を上げているにもかかわらず、現状では粗利益が毎月200万ドルに過ぎず、毎月の元利払い700万ドルを大きく下回っていることを明らかにした