ビットコイン(BTC)マイニング企業コア・サイエンティフィックは、5500万ドル(約79億円)の資金調達ラウンドを終え、再び健全な財務状態へと戻ることに成功した。
1月8日の発表によると、先週満了した5500万ドルの株式募集は定員を超える応募があった。「この成功した資金調達と、DIP(占有を継続する債務者)ファイナンスで過去に引き出された額の完全返済を受け、当社は流動性が強化され、成長計画を続けるための強固な立場を得て、1月にはチャプター11から脱却する予定だ」とコア・サイエンティフィックのアダム・サリバンCEOはのべた。
同社の最新の財務報告書(2023年11月現在)では、資産総額が23億ドル、負債総額が5億5900万ドルで、純資産は約18億ドルとなっている。破産手続きが完了次第、ナスダック市場への再上場を計画している。
1月4日、コア・サイエンティフィックは、貸し手であるライリー・ファイナンシャルから提供されたDIP残高を前払いしたと発表した。DIP契約の下で利用可能な3500万ドルの資金は、同社が引き続きアクセスできる状態にある。
コア・サイエンティフィックは、仮想通貨の冬、エネルギー価格の上昇、マイニング難易度の増加、そして仮想通貨企業セルシウスへの不良債権といった複合的な要因により、2022年12月に破産を申請した。
コア・サイエンティフィックの株主は、新株を25:1の比率で交換し、交換前の株式1株あたり1.08ドルを受け取る。一方、社債保有者は、4月満期の転換社債については1ドルの額面に対して1.628ドル、8月満期の社債については1ドルの額面に対して1.201ドルを受け取ることになる。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン