ビットコインのmempoolで待機しているトランザクションの数が急増し、現時点で12万5000件にのぼっている。これは、ブロックチェーンのブロックに追加されるのを待っているデータが約149メガバイト相当あるということだ。これを埋めるには、少なくとも107個のブロックが必要になる。

2020年12月17日に記録した14万3000件と比較すると小さいが、mempoolがますます混雑する状況は、ビットコインのトランザクション速度やコストの問題をクローズアップさせることになっている

mempoolは通常、トランザクションが確認される前の「待機領域」であり、ネットワークに接続されている各ノードによって個別に検証されることになる。

mempoolが最後にゼロにクリアされたのは今年の1月1日だ。それ以前でも、mempoolがゼロにクリアされることは非常に稀にしか発生していなかった。

ビットコイン統計サイトのmempool.observerによれば、トランザクションが次のブロックに含まれるためには、少なくとも93sat/byteの手数料が推奨されている。BTC価格が4万6280ドルでトランザクションサイズの中央値が224バイトであるとして、手数料は9.63ドルとなる。

ビットコインネットワークの手数料を追跡するツイッターアカウントでは、次のブロックに含まれるための手数料は141.9sat/byteであると推計している。

2月8日には合計84.72BTCが取引手数料として徴収されている。強気相場で最高値を更新し続けた中でも、取引手数料は2020年11月から12月の間でかなりリーズナブルなままだった。

一方ビットコインのセカンドレイヤーソリューションであるライトニングネットワークでは、ノード数などの新記録を更新している

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン