2024年のビットコインの勢いが止まらない。一時64,000ドルをタッチ。過去24時間で7%上昇し、現在は63,000ドル手前で取引されている。

昨日2月28日ビットコインが59,000ドル(約885万円)を更新すると、イーサリアムもその勢いを活かし3300ドルをサポートとして機能させる相場展開を見せた。

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60,000ドルを意識させる展開となったビットコインはその後も上昇相場を継続した。昨日2月28日午後9時30分(以下すべて日本時間)に59,300ドルを実体で抜けると、大台の60,000ドル(約900万円)をつける展開となった。

2月28日午後9時30分から翌日2月29日午前1時30分までは強気派が上昇相場を維持することに成功し61,478ドルで終えた。同日午前2時からの30分足で最高値64,496ドルをつけると利益確定の売りが入り価格が乱れる展開となった。その後1時間で58,558ドルまで約10%程度価格を戻す展開を見せたが、50日間移動平均線を実体で抜けることはなく完全な相場転換とはならなかった。

記事執筆時点でビットコインは63,000ドル手前で取引されている。

2024年の仮想通貨市場の動向は2021年に類似している。

ビットコイン半減期の恩恵を受け成長を続ける仮想通貨市場にとってビットコイン現物ETFの米国での承認米マイクロストラテジー社のビットコイン追加購入は強気相場における更なる追い風となった。
利益確定売りにより一時的に大きく下落したビットコインだが価格を順調に取り戻す展開を見せている。

「ビットコインが2021年以来の最高水準に到達した」とシンガポールの仮想通貨サービス企業マトリックスポートの共同創設者ダニエル・ヤン氏は警告している。

「市場のセンチメントは慎重であるべきレベルに達している」とし「4月末までに健全な約15%の修正が見られるだろう」と付け加えた。

ビットコイン価格に影響を与える指標は年々複雑化している。3月はマクロ経済の観点から「厄介な月」であると強調した。

米連邦準備制度理事会(FRB)の会合やビットコインの半減期、イーサリアムのデンクンアップグレードなどのイベントが重なることも大きい。

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また、コインマーケットキャップのデータによれば、ファンダメンタルに対する資産の動きから割り出される市場のセンチメント指標「恐怖と・貪欲指数(Fear and Greed Index)」は2月28日に86(極度の強欲)を示した。100に近づけば近づくほど投資家心理と市場が加熱されていることを意味し市場の転換が起こる可能性がある

短期的なレジスタンスとして意識される61,000ドルまで実体で価格を戻したが 2021年12月に揉み合いとなった 62,000ドルを抜けると史上最高値69,000ドルを試す展開になると予測される。

対日本円で最高値900万円を更新したビットコインは、1000万円も射程圏内に入ってきた。