米仮想通貨投資会社モルガン・クリーク・デジタル・アセッツの共同経営者アンソニー・ポンプリアーノ氏が、ビットコイン(BTC)は史上最高値から85%下がった3000ドル付近まで下落する可能性が高いと述べた。11月26日、CNBCの人気経済番組での対談中にこの予想を語った

一方で同氏は「17年12月のビットコインは割高だった」とした上で長期目線の強気観測を披露。「(ビットコイン)は世界で最も安全な取引決済手段。そこに何らかの価値があるはずだ。<中略>また、(ビットコインは)この10年間で最もパフォーマンス(投資成績)の良い資産クラスであり、この長い強気相場の間、S&P、ダウ、ナスダックなどのパフォーマンスを上回っていた。この間、85%の下落を2度経験したが直近2年間ではまだ400%以上上昇している」(ポンプリアーノ氏)

また、ここ数年間のビットコインの値動きは全て、来年仮想通貨分野に参入するために現在準備を整えている大手機関投資家などの本格的な関与に先立ち、個人投資家がけん引してきた、と同氏は指摘している。

ポンプリアーノ氏は、現在みられる仮想通貨市場の低迷は個人投資家の行動パターンを示すバロメーターだとコメント。個人投資家の動きとは対照的に、機関投資家による関与は主に透明性の低い相対(OTC)取引を通じて行われており、トレンドがすぐには明らかにならず、把握するのがより難しいと語った。

モルガン・クリーク・デジタル・アセッツ社は15億ドルの運用資産を持つ機関投資家のモルガン・クリーク・キャピタルから支援を受けている。同社は今年8月下旬にはデジタル・アセット・インデックス・ファンドを設立。このインデックス・ファンドは、ビットコイン、イーサリアム、そして時価総額が大きなその他8通貨(ただしリップル(XRP)やステラ(XLM)といった事前マイニングが行われた通貨は除く)への間接的な投資を適格投資家に提供している。