15日の仮想通貨相場はほぼ全面高の展開だ。インターコンチネンタル取引所のバックトが規制コンプライアンス強化を狙って買収をしたことが好感される形で、ビットコインは上昇。また、相次ぐバッシングにも関わらず仮想通貨トロンは急上昇し、過去24時間で20%以上プラスとなっている。
(引用元:Coin360)
ビットコインは3700ドルを回復。執筆までの24時間で4%以上上昇した。
インターコンチネンタル取引所傘下のバックトが14日、先物取引業者ローゼンタール・コーリンズ・グループ (RCG)の一部資産を買収したと発表。アンチ・マネーロンダリング(AML)や顧客確認(KYC)の強化が買収の狙いで、FXcoinのシニアストラテジストである松田康生氏は、市場が「CFTC(米商品先物取引委員会)からの承認を目指したもの」と好感して反発したと分析した。
ビットコインに関しては、短期では3000ドル~5500ドルのレンジ相場が続くという見方が多い。
(引用元:TradingView 「ビットコイン(BTC)/米ドル(5日間)」)
一方、ネガティブな分析が相次いでいるにも関わらず、仮想通貨トロンの勢いが止まらない。過去24時間で25%以上のプラスとなり、過去1ヶ月では103%以上の上昇となっている。
(引用元:CoinMarketCap「トロン(TRX)/米ドル(1カ月)」)
11日には、世界的に人気なファイル共有サービスのビットトレントの元幹部が、「仮想通貨トロンはビットトレントのトークン化を扱うのは難しい」と懸念を表明。トロンはビットトレントを買収後、ビットトレント(BTT)の発行を発表したが、元幹部は「ベニヤ板のようにかなり薄い技術に裏付けらたマーケティングマシーンにすぎない」と痛烈に批判した。
また、リップルの共同創業者ジェド・マケーレブ氏は先月31日、「トロンはゴミ」と全否定。「90%のプロジェクトがB.S(デタラメ)」と指摘し、相場が落ち着いている現在、そうしたプロジェクトが一掃されることを期待していると述べていた。
バックト(Bakkt)とは、インターコンチネンタル取引所(ICE)が設立した会社であり、仮想通貨をより実用的に使用するためのプラットフォームの確立を目指している。親会社であるICEはインターネットを用いた電子取引所による高速売買を売りに成長を遂げ、現在はニューヨーク証券取引所など世界有数の取引所を傘下に持ち、かつ決済機関も運営している。バックトは仮想通貨を日常生活の中で安全・迅速に利用するため大規模な仮想通貨プラットフォームの確立を目指す目的で設立された。また現物受け渡しのビットコイン先物取引の開始を始めることで注目を集めている。
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— コインテレグラフ⚡仮想通貨ニュース (@JpCointelegraph) 2018年10月31日
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