5日午前9時の仮想通貨相場は、若干のマイナスだ。2日の急騰以降、ビットコインは5%ほど激しく上下に動く展開が続いている。

(出典 Coin360)

時価総額2位のイーサリアム(ETH)は過去24時間で2%ほど下落して157ドル付近で推移している。一方、時価総額3位のリップル(XRP)は3%以上下落し0.33ドル付近で取引をしている。

現在の3倍

ビットコイン強気派として知られるファンドストラット代表のトム・リー氏は、ビットコインの適正価格は1万4000ドルだと指摘。ビットコインの適正価格は、現在の水準の約3倍という。リー氏は、4日に出演した米経済番組CNBCで発言した

リー氏によると、現在稼働しているウォレット数と利用者一人あたりのアクティビティを基に計算された適正価格は、2013年以降のビットコイン値動きの9割を説明できるという。リー氏は、昨年12月もこの計算方法を使ってビットコインの適正価格は1万3800~1万4800ドルと算出。「現在のビットコイン価格を説明するには、仮想通貨のウォレット数が現在の5000万から1700万に減らないといけない」と述べていた。

また、リー氏によると、ビットコインのマイニングのブレイクイーブン(損益分岐点)は現在、5000~6000ドル。強気相場におけるコモディティーというのは、損益分岐価格の2~2.5倍で取引するため、マイニングのブレイクイーブンという観点から最大1万5000ドルが適正価格となる。ただ、弱気相場では、損益分岐点の下で取引をすることもあるという。