「ビットコインよりもバナナの方が優れた交換手段だ」と、かつて主張したこともある著名投資家のマーク・キューバン氏。2020年のビットコインをみても、それが金融商品というよりもコレクティブズ(収集品)のようなものであるという見方は変わっていないようだ。

12月17日に公開されたフォーブスの記事の中で、キューバン氏は、仮想通貨投資家がビットコインを「終末シナリオに対するヘッジ手段」と見なすのは間違いだと主張している。またキューバン氏は、仮想通貨がすぐに法定通貨に取って代わる可能性は低いと考えている。

「(ビットコインは)金のような価値の保存手段であり、あらゆる問題ソリューションというよりも、宗教のようなものだ」と、キューバン氏は語っている。「各国は自国通貨と徴税能力を保護するための措置を講じるものだが、ビットコインが価値の保存手段以上のものであると考える人々が増えれば増えるほど、政府が介入するリスクが高まるだろう」とも述べている。

キューバン氏へのインタビューは12月8日に行われたものであると記事には付記されており、その時にはビットコイン価格は1万9000ドル以下で取引されていた。その後、ビットコインは2万ドルを突破し、足元では2万3000ドル付近で推移している。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン