2020年の仮想通貨相場は1月から飛ばしている。
1月15日までの半月でビットコイン(BTC)は約20%上昇。イーサ(ETH)は25%超、XRP約20%上昇した。
(出典:Coin360 日本時間1月15日17時50分)
一方、先週末から仮想通貨相場全体を牽引しているビットコインSVは、年初来で250%近くの上昇を記録した。ビットコインSVを率いるクレイグ・ライト氏の裁判をめぐる思惑が影響を与えている可能性がある。
ただ、あまりの高騰ぶりに対して健全性を疑う声も出ている。
米国のブロックチェーン・メディア、ザ・ブロックのCEOは、ビットコインSVの高騰について「関係者をフィーチャーし、話す場を与えることで正当性を与えた組織、カンファレンス、インフルエンサー全てによってもたらされた」と批判した。
仮想通貨取引所シェイピシフトのエリック・ボールヒーズCEOは、「だから我々は上場廃止にしたんだ」と発言した。
好調な滑り出し
1月はビットコインのパフォーマンスが悪い月として知られている。過去5年間の平均リターンはマイナス16.6%だ。
年初は5月に推定される半減期が価格に織り込まれているのかどうか、注目されていた。そこに米国とイランの関係悪化のニュースが飛び込み「安全資産」としての価値が再燃。ビットペイのCCO(最高商務責任者)であるソニー・シング氏が指摘するように、今年もビットコインは「予期せぬ出来事」で動いている。
また、足元ではビットコインの採掘難易度が急上昇。強気相場再開のきっかけとみる声も出ている。
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